井伊直弼の墓、埋葬状況解明へレーダー探査(読売新聞)

 東京・世田谷の豪徳寺にある幕末の大老・井伊直弼(なおすけ)(1815〜60年)の墓について、世田谷区教育委員会は、墓を改修するのに伴い、地中レーダー探査を今週、行うことを決めた。

 桜田門外の変で暗殺された直弼の埋葬状況の解明につながるものと期待される。

 豪徳寺には、直弼をはじめ、井伊家が代々治めた彦根藩の藩主6人のほか、正室・側室、家臣らを含め、300基以上の墓がある。改修にあたり、区教委が先月までに、現状を確認するため、地下約2メートル下まで発掘したが、直弼を葬った棺おけは見つからず、レーダー探査によって、棺おけの位置を特定することにした。

 直弼は、尊王攘夷(じょうい)派の志士たちを厳しく取り締まる安政の大獄(1858〜59年)を実行し、憤激した水戸浪士たちに、江戸城桜田門外で暗殺され、首を切り落とされた。だが、大老という要職が暗殺されたことによる幕府権力の動揺を恐れ、幕府当局は、直弼の死を約2か月間、公表しなかった。そのため、死後の直弼の埋葬状況については確定的な情報が少なく、水戸浪士が首を持ち去ったとの説も流れている。

 区教委では、谷川章雄・早稲田大教授(近世考古学)を団長とする井伊家墓所調査団を組織している。

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