静まる法廷、響く音声=菅家さん、目閉じ聞き入る−「自白」テープ・足利再審公判(時事通信)

 静まりかえる法廷に響く音声−。宇都宮地裁で21日行われた菅家利和さん(63)の再審公判で、検事が取り調べた様子を録音したテープが再生された。「うその自白」はなぜ起こったのか。傍聴を求め、地裁には朝から大勢の人が集まった。
 公判は10時すぎに開廷。裁判長が「証拠調べに入ります。午前中は1月28日に取り調べたテープを再生します」と述べると、書記官が再生ボタンを押した。
 「あのなあ、テープを用意してるけどいいか」。冒頭、廷内のスピーカーから、菅家さんに録音の同意を求める取り調べ検事の声が響いた。菅家さんの声は聞こえないが、検事は「まあ、気にしないで。やらしてくれ」と気軽な雰囲気の口調で続けた。
 その後、1984年の長谷部有美ちゃん殺害事件について、「どんな事件なのか聞かしてもらおうと思ってるんだけど」といったん切り出した。しかし、すぐには事件のことを聞かず、体調を気遣う質問に。菅家さんは「いい方じゃないです。足も疲れます」などと答えた。
 グレーのスーツを着た菅家さんは席に座り、やりとりを記録した書面を読んだり、目をつぶってじっと考え込む様子を見せた。
 地裁には、傍聴を求めて早朝から支援者らが詰めかけ、48席の一般傍聴席に772人が並んだ。 

【関連ニュース】
取り調べテープを再生=菅家さん「自白」、任意性検証
同僚から現金奪い監禁=容疑でホスト3人逮捕
景品交換所から400万円奪う=2人組、テープで従業員縛る
布川事件の再審開始確定=「自白疑問」の高裁判断支持
テープ芯に指紋、1人と一致=時効直前3人逮捕の強盗致死

振り込め詐欺 日中混成グループが暗躍 警官名名乗り(毎日新聞)
<訃報>山口光子さん67歳=ギャラリー山口社長(毎日新聞)
<訃報>笹野舟橋さん87歳=書家、毎日書道展名誉会員(毎日新聞)
浅川マキさん ホテルで急死 67歳 名古屋公演で滞在中(毎日新聞)
支援決定日めぐり首相と協議=15日夕に確定へ−前原国交相(時事通信)

<診療報酬改定>勤務医の負担軽減…骨子案まとまる(毎日新聞)

 10年度の診療報酬改定を議論する厚生労働相の諮問機関、中央社会保険医療協議会(中医協)は15日、救急、産科、小児科、外科の各分野で加算充実と同時に、医師の事務作業を補助する人(医療クラーク)を増員した場合に報酬を手厚く配分するなど病院勤務医の負担軽減策を中心とする改定の骨子案をまとめた。これに基づき、具体的な報酬額を配分する。厚生労働省は同日から、骨子案について国民の意見を募る「パブリックコメント」を22日まで実施する。

 政府は、診療報酬全体で0.19%の増額を決定。うち手術など医師の技術料にあたる「本体部分」は1.55%引き上げる。医療費ベースでは5700億円の増額で、うち4000億円程度を早い段階での入院患者への治療に充てるなど、従来よりも配分内容に踏み込んで提示した。

 骨子案によると、医師不足が深刻な救急、産科、小児科、外科を重点的に引き上げる。重症患者を受け入れる救急救命センターの入院料について、体制を充実させた病院に報酬を手厚くする。また新生児を24時間体制で治療できる新生児集中治療室(NICU)の満床状態を解消するため、NICUから患者を受け入れた病院にも重点配分する。外科の手術料も引き上げる。

 病院勤務医の負担を減らすため、病院での入院基本料について、比較的医師の手間がかかる入院日数が早い段階での報酬を加算。医療クラークの増員は、通常医師が担ってきた事務的な作業を肩代わりすることで、負担を減らす狙いがある。

 また、救急病院を受診した軽症の患者から医療保険外の特別料金を徴収する方針に関連して、徴収の条件として、受診前に医師や看護師が患者の状態を見て軽症に該当するか確認▽別途費用が発生することを診療前に患者に説明▽基準を院内やホームページで公表−−−−などを示した。【佐藤丈一】

【関連ニュース】
診療報酬改定率:10年ぶり引き上げ 0.19%
診療報酬:「本体」部分6300億円の増額要求へ…厚労省
社説:診療報酬 医療崩壊は止まるのか
再診料:厚労省案を大筋了承 中医協
クローズアップ2010:診療報酬改定 配分議論、決裂含み

<間寛平さん>前立腺がんと判明 「アースマラソン」は継続(毎日新聞)
<山手線>東京駅で人身事故、運転見合わせ(毎日新聞)
直木賞 白石一文さん親子で受賞 父は8回目の候補で(毎日新聞)
都議会参考人招致 築地移転で賛否(産経新聞)
子ども手当はハイチ支援の倍以上!みんなの党・渡辺代表が批判(産経新聞)

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。